沖縄大学 履修ハンドブック
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 「日本語教員」とは、日本語を母語とする人たちに「国語」を教える教員ではなく、日本語を母語としない人たちに(外国語として、あるいは第2言語として)「日本語」を教える語学教員です。日本語を母語としない人たちに日本語を教えるためには、文法、音声等の専門的な知識や指導の技術が必要になりますし、学習者の日本語学習の目的に合った、教育内容?指導方法を考える必要もあります。さらには、日本の文化や生活習慣などを紹介して国際交流を深める役割も担っています。 現在、日本で暮らしながらも日本語を母語としない人が増えていることに伴い、日本語学校だけでなく、外国人労働者を受け入れている企業、来日する人の子どもが通う小学校、中学校など、日本語教員の活躍する場が広がっています。 現在、日本語教員には、法に基づく国家資格(免許)はありませんが、日本語教員になるには、次の3つの要件のうちのいずれかを満たすことが求められています。 ※文化庁ホームページ①大学/大学院の日本語教員養成課程(主専攻の場合45単位以上、副専攻の場合26単位以上)②大卒以上で民間の日本語教師養成講座420時間修了③日本国際教育支援協会が実施する「日本語教育能力試験」合格(合格率は例年26%前後) 本学では、上記の①が該当します。2021年度に開設された「日本語教育コース」は、日本語教員養成課程を主専攻で修了することを目的としていますので、以下の科目(46単位)が必修となります。さらに、日本語教育コースを修了するにはこれに加えてコース必修科目を2単位修得する必要があります。卒業時には、学士(国際コミュニケーション)の学位記、「日本語教育コース修了証」に加えて、「日本語教員養成課程修了証」が授与されます。「社会?文化?地域」分野「言語と社会」分野「言語と心理」分野「言語」分野「言語と教育」分野 日本語教育コース以外の国際コミュニケーション学科生や、他学科の学生も副専攻として日本語教員養成課程を履修することが可能です。所定の科目を2021年度以降入学生は32単位、2020年度以前入学生は27単位を修得することで修了することができます。修了後に本学が発行する「日本語教員養成課程修了証」が授与されます。詳しくは『履修ハンドブック』の「日本語教員養成課程履修の心得」を参照してください。 このように、本学の日本語教員養成課程は、主専攻(日本語教育コース生向け)と副専攻(他コース、他学科生向け)に分かれています。主専攻は、本格的に日本語教員に必要な知識、技能を学ぶプログラムで、副専攻は、日本語教員になるのに最低限必要な知識、技能を学ぶプログラムです。 沖縄大学日本語教員養成課程846単位必修国際コミュニケーション論入門(基幹科目必修)、日本事情、4単位必修異文化コミュニケーション(学部共通科目)、言語コミュニケー10単位必修言語のシステム(基幹科目必修)、日本語のシステムⅠ(共通12単位必修日本語学概論Ⅰ?Ⅱ、日本語音声学Ⅰ?Ⅱ、日本語文法Ⅰ?Ⅱ、14単位必修日本語教育概論、日本語教授法Ⅰ?Ⅱ、日本語教材研究Ⅰ?Ⅱ、★登録取消期間★ 前期?通年科目 → 5月末  後期科目 → 11月末世界の宗教ション(学部共通科目)科目必修)、言語学、第二言語習得論、異文化理解日本語教育実習Ⅰ?Ⅱ主専攻(日本語教育コース生対象)46単位必修副専攻(日本語教育コース以外の全沖大生対象)27?32単位必修日本語教員養成課程主専攻(日本語教育コース)について

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